2024年は新NISAの元年として、多くの投資家がビッグテック銘柄を中心に利益を得ることができました。しかし、2025年に入ると相場は下落基調に転じ、新NISAを活用して投資を始めたばかりの人の中には、早くも資産がマイナスになってしまった方もいるかもしれません。
本ブログ記事では、2024年以前から投資を続けてきた人と2025年から投資を始めた人の心理的な違いを整理し、今後どのように乗り越えていけばよいのかを解説します。
2024年以前に投資を始めた人の心理
含み益があるため、余裕を持ちやすい
2023年後半からの株価上昇もあり、2024年の新NISA1年目は特にオルカン、S&P500、NASDAQ100の成長が顕著でした。そのため、多くの人が「多少の下落があってもまだ利益がある」という心理状態にあります。
一方で、「利益を守るために売りたい」と考える人もいます。特に大きく上昇した銘柄を持っている場合、下落が始まると利確したくなる心理が働くためです。
下落局面でも買い増ししやすい
これまでの上昇相場を経験しているため、「時間が経てば回復する」という確信を持ちやすいのが特徴です。過去の暴落(コロナショックやリーマンショックなど)でも、長期で見れば市場は成長してきたという歴史を知っているため、買い増しへの抵抗が少ないです。
2025年から投資を始めた人の心理
いきなり資産がマイナスで不安が大きい
2025年のスタート時点から米国市場は不安定で、ビッグテックも下落傾向です。「投資を始めた途端に損失が出る」というのは、特に初心者にとって精神的な負担が大きいでしょう。
「本当にこのまま続けて大丈夫か?」と疑心暗鬼になり、投資を続ける自信をなくしてしまう人もいます。
リスク許容度が低下し、買い増しに躊躇
「これ以上下がったらどうしよう…」という不安から、積極的な買い増しができない人も多いです。
また、「やっぱり投資は怖いものだ」と感じてしまい、損切りして市場から退場する人も増える可能性があります。これが、投資初心者が市場に長く残れない理由の一つです。
どう対応すればいいのか?
2024年以前に投資を始めた人
-
含み益があるうちに「利確」するのも戦略の一つ。
-
ただし、長期投資を前提とするなら焦って売る必要はない。
-
むしろ、新NISA枠を活用して押し目買いをするのが有効。
-
2025年の下落が一時的なら、将来のリターンをより大きくするチャンス。
2025年から投資を始めた人
-
まずは「長期目線」で考えることが重要。(チャートを見続けるのも良くないですよ)
-
「投資は上下しながら成長していくもの」という歴史的な事実を理解する。
-
買い増しが怖いなら、少額ずつ積み立てることで心理的な負担を減らす。
まとめ:2025年は忍耐力が試される年
2024年に利益を得た人は「下落をチャンス」と考えられるか?
2025年から始めた人は「耐えて継続できるか?」
結局、リターンを得られるのは「続けた人」だけです。
2024年が「新NISAブーム」の年だったとすると、2025年は「試練の年」となるかもしれません。しかし、投資の本質は長期的な視点で成長を見守ることです。短期の上下に一喜一憂せず、淡々と積み立てを続けることが、最終的には大きな成果につながるでしょう。
投資で成功する人は、短期的な値動きに振り回されず、長期目線で資産を育て続けた人です。焦らず、新NISAを活用しながら、未来の成長を信じてコツコツ投資を続けていきましょう。