「老後に2000万円必要」と聞くと、不安になる方も多いかもしれません。特に20代・30代の若い世代にとっては、老後なんてまだまだ先の話と思いつつも、“備えておくべき?”というモヤモヤはあるはずです。でも実は、若い人こそ有利に資産形成ができるチャンスとなっています。
今回は、S&P500を中心としたインデックス投資を軸に、「老後2000万円問題は本当に怖いのか?」をわかりやすく解説していきます。
- 「老後2000万円問題」は誰のための話?
- 若い人には「時間」という最強の武器がある
- 今の下落相場こそ、始める最大のチャンス
- S&P500やオルカンで着実に積み上げる
- 無理は禁物。「スモールスタート」で大丈夫!
「老後2000万円問題」は誰のための話?
2019年に金融庁の報告書から広まった「老後2000万円問題」。
これは「年金だけでは老後資金が足りず、2,000万円ほど自助努力が必要だ」というモデルケースを元にしています。
でもこの数字、実は全員に当てはまるわけではありません。
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持ち家があるかどうか
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働き方(定年まで勤めるか、フリーランスか)
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年金の受給額
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生活レベルの違い
こうした個人差によって必要額は大きく変わります。
そして、20代・30代の人たちは今から積立投資をスタートすれば、2000万円以上の資産を増やすことも無理ではありません!
若い人には「時間」という最強の武器がある
資産形成において、20代・30代が最も有利なのは「時間」があること。
たとえば、次のような条件でシミュレーションしてみましょう。
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年利10%(過去10年のS&P500平均11.15%をやや控えめに想定)
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毎月積立:3万円 or 5万円
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目標金額:2,000万円
この場合、どれくらいの期間で到達できるのかというと…
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月3万円なら → 約18.9年
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月5万円なら → 約14.8年
つまり、30歳から始めても50歳になる前に2000万円が貯まっている計算になります。
さらに長期で積み立てれば、3000万〜5000万円以上の資産形成も夢ではありません。
今の下落相場こそ、始める最大のチャンス
「最近、株価が下がっていて怖いから、投資はちょっと…」
そんな声もよく聞きます。でも、実はそれって逆なんです。
下落=買い時!?
現在、トランプ前大統領の追加関税・相互関税などの影響で株式市場がやや不安定になっています。
こうした時期、投資家は慎重になりがちで、「大きく損するかもしれない」と不安に感じるのは当然です。
ですが、歴史を振り返ってみてください。
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リーマンショック後に株を買った人たち
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コロナショック後に市場に戻った投資家たち
彼らは、一時的な不安をチャンスに変えて、大きな資産を築いた人たちです。
むしろ、今のように株価が下がっているときこそ、「安く仕込む」絶好の機会です。
S&P500やオルカンで着実に積み上げる
投資初心者におすすめなのが、S&P500やオルカン(全世界株式)などのインデックスファンド。
これらは「長期でコツコツ積み立てる」ことで、将来的に大きなリターンを得る可能性が高まります。
実際、S&P500は過去10年で平均11.15%の年利、オルカンも平均8.78%の年利という圧倒的な実績があります。
無理は禁物。「スモールスタート」で大丈夫!
とはいえ、いきなり毎月3万や5万円を投資に回すのはハードルが高いかもしれません。
そんなときは、月1,000円でも、5,000円でもOK。
大事なのは、「今から少しずつでも始めてみること」。
たとえば、楽天証券やSBI証券なら100円から積立投資が可能です。
最初はスモールスタートでも、慣れてきたら増やせばOK。
時間を味方につければ、小さな一歩が将来の大きな資産に変わっていきます。
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