2025年4月、トランプ大統領の発言で株式市場が大きく揺れ動きました。短期的な相場に振り回されることなく、個人投資家としてどのように資産形成していけば良いのかをわかりやすく解説します。オルカンやS&P500などのインデックス投資を活用した長期目線の戦略もご紹介します。
- 株式市場はまるでジェットコースター
- 世界経済への分散投資という選択肢
- 私たち個人投資家にできることとは?
- インデックス投資は「個人投資家の味方」
- インデックスは「勉強しない投資」なのか?
- 新NISAの活用で未来に備える
- まとめ:焦らず、着実に資産を育てよう
株式市場はまるでジェットコースター
4月9日、トランプ大統領による「90日間の追加関税停止」の発言を受けて、アメリカ株式市場は一時的に急騰しました。しかし、翌4月10日には一転して株価は下落。日本市場もそれに連動して乱高下し、為替は円高へと振れました。このような状況では、ニュースに一喜一憂せず、冷静な判断が求められます。
世界経済への分散投資という選択肢
一部の経済アナリストは、アメリカ経済の今後の停滞を懸念しており、中国やアジア、ヨーロッパといった他の地域への資金シフトを示唆しています。実際に、ヨーロッパに軸足を移すファンドも出始めており、有名な投資家ウォーレン・バフェット氏率いる〇〇も、ディフェンシブ銘柄中心にポートフォリオを調整しているようです。
ただし、これはあくまでプロの投資家たちの動き。個人投資家には別のアプローチが求められます。
私たち個人投資家にできることとは?
私たちのように、平日は会社や学校へ行き、家事や育児などに追われる生活を送っていると、相場を逐一チェックしたり、細かな分析を続けるのは現実的ではありません。特に、要人の一言で株価が10%も動くような不安定な市場では、「いつ買っていつ売るか」を正確に見極めるのは至難の業です。
そのため、短期売買に頼るのではなく、より安定した資産形成の方法を考えるべきです。
インデックス投資は「個人投資家の味方」
S&P500やオルカン(オール・カントリー)といったインデックス投資は、各国の優良企業をバランス良く含んでおり、分散効果も高く、長期的な成長が見込める金融商品です。プロが選んだ企業の「詰め合わせパック」と言えるため、投資初心者でも安心して取り組むことができます。
例として、米国の代表的なS&P500は過去20年以上にわたって、平均年利6〜8%という堅実なリターンを残しています。暴落の年があっても、長期では右肩上がりを続けていることがわかります。
インデックスは「勉強しない投資」なのか?
一部のプロトレーダーは「インデックス投資は何も学ばない投資だ」と批判することもあります。しかし、実際に自分のお金でリスクを取り、価格の上下に一喜一憂しながら学ぶことは、座学よりも実践的で大きな勉強になります。
最初は損失が出ても当たり前。それを乗り越えて継続することで、「市場はこう動く」「自分はこう感じる」といった経験値が自然と積み重なっていきます。
新NISAの活用で未来に備える
2024年から始まった新NISA制度は、「長期・積立・継続」をキーワードにしています。一括投資で一気に増やすよりも、コツコツと積み上げる方がリスクを抑えられ、精神的な負担も少なくなります。
たとえば、月1万円ずつS&P500に積立投資するだけでも、20年後には大きな資産になる可能性があります。時間を味方につけた資産形成こそ、私たち個人投資家にとって最強の武器なのです。
まとめ:焦らず、着実に資産を育てよう
マーケットは常に上下を繰り返します。特に今のように要人発言で一喜一憂する相場では、無理に乗ろうとすると疲れてしまいます。
大切なのは、自分の生活スタイルに合った方法で、淡々と投資を続けること。インデックス投資や新NISAを活用すれば、専門的な知識がなくても長期的な資産形成は十分に可能です。
これからも、自分のペースで一歩ずつ資産を築いていきましょう。