「貯金さえしていれば安心」という考え方は、長らく日本社会に根付いてきました。しかし今はインフレの時代。物価の上昇により、現金の価値は目減りしつつあります。本記事では、「デフレマインド」から脱却し、これからの時代に必要な投資や収入増加の考え方について解説します。
- まだ残る「デフレマインド」に要注意
- 日本はすでにインフレ時代に突入している
- インフレ下での貯金は「資産が目減りする行為」になる
- なぜ報道や営業トークは投資を避けさせるのか
- これからは「攻め」の家計マインドが必要です
- まとめ:安心は「貯金」ではなく「知識と行動」から
まだ残る「デフレマインド」に要注意
かつての日本は物価が下がる時代、いわゆる「デフレ」でした。この時代は貯金をしていればお金の価値は減らず、堅実に生活できるという考え方が正解でした。ところが今の日本は変わりつつあります。
テレビや新聞ではいまだに「節約」や「貯金」を美徳とし、投資を「危険なもの」と捉える報道が多く見られます。特に高齢層を中心に、投資への警戒心は根強く、若い世代もその影響を受けていることが少なくありません。
日本はすでにインフレ時代に突入している
実際、2022年以降、日本では物価の上昇が続いています。たとえば2025年1月のインフレ率は前年比で4%に達しており、生活費の負担は増え続けています。
さらに、内閣府が発表した需給ギャップの推計では、2024年10〜12月期にプラス0.3%と「需要不足の解消」が確認されています。これは、日本経済が本格的にインフレに入った証拠とも言えるでしょう。
インフレ下での貯金は「資産が目減りする行為」になる
インフレが続く中、銀行にお金を預けておくだけではその価値が下がってしまいます。例えば、金利が0.001%のまま物価が毎年3%上昇すれば、実質的には毎年3%お金の価値が減っていることになります。
このような状況では、もはや「貯金は安全」という神話は通用しません。
なぜ報道や営業トークは投資を避けさせるのか
テレビや保険営業が投資のリスクを過剰に強調する理由は、視聴率や営業トークの都合が背景にあります。
たとえば、
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メディアは「不安」を煽ることで視聴者の関心を引く
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保険営業は「元本保証型商品」を売りたいので、投資をネガティブに紹介する
こうした情報に流されず、自分で「インフレ時代に合ったお金の守り方」を学ぶことが求められます。
これからは「攻め」の家計マインドが必要です
インフレの時代には、収入を増やし、資産を育てる意識が欠かせません。防衛的な姿勢だけでは資産を守ることができないのです。
そこで注目したいのが以下の3点です。
まとめ:安心は「貯金」ではなく「知識と行動」から
デフレ時代の「貯金さえしていれば安心」という考え方は、もはや過去の遺物です。現在は円安・インフレの時代。放っておけば資産は目減りしてしまいます。だからこそ、「収入を増やす」「投資を活用する」「情報に強くなる」ことが、自分と家族の生活を守るカギになります。
これからの時代を生き抜くために、デフレマインドを脱却し、自分の手で未来を築いていきましょう。