毎回の株価下落時に「リーマンショック級の暴落が来る」「今度こそ長期の不況だ」といった声がSNSや動画で広がります。しかし、未来の経済を100%予測できる人など存在しません。本記事では、昨年の「令和のブラックマンデー」や今年の「トランプ関税」のような急落時に、個人投資家がどのように行動すべきかを、インデックス投資を軸にやさしく解説します。「暴落時のインデックス積立の戦い方」を知りたい方はぜひご覧ください。
- 煽りが増えるのは暴落時の「あるある」
- 私たちは経済を動かせない。できるのは「備え」だけ
- インデックス投資家が取るべき「暴落時の立ち回り」
- 「今回は違う」ではなく「今回もある」ことを前提にする
- まとめ:未来は誰にも読めない。だからこそ積立と分散が武器になる
煽りが増えるのは暴落時の「あるある」
相場が急落すると、まるで予言者のように「今回は本当にやばい」と語るインフルエンサーが増えます。
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「今回はリーマンショック級だ」
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「世界経済の崩壊が始まった」
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「米国株は終わった」
こうした言葉に心が揺れるのは当然です。しかし、それらの言葉の多くはセンセーショナルな表現によって注目を集めるためのものです。本当に先を予測できる人がいるなら、その人はもう黙って巨額の利益を得ているはずです。
私たちは経済を動かせない。できるのは「備え」だけ
金利や為替、国際政治の流れを変えることは、私たち個人投資家にはできません。できることは、想定内と想定外の下落に対して、準備しておくことだけです。
投資における「備え」は、以下のような行動です:
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現金や生活防衛資金を確保しておく
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下落局面でも積立を続けられる体制をつくる
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暴落時に焦って売らないための心の余裕を持つ
つまり、自分でコントロールできる「投資行動」に集中することが、最も現実的な対応になります。
インデックス投資家が取るべき「暴落時の立ち回り」
長期目線で積立をしている個人投資家にとって、暴落は「脅威」ではなく「仕込みどき」とも言えます。
以下の点を意識しましょう:
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積立を止めない
毎月の積立はドルコスト平均法によって、高値・安値をならして購入する効果があります。 -
下落で一括投入しない
下がったからといって全力で買いにいくのは危険です。反発もあれば二番底もあり、底は誰にもわかりません。 -
少しずつ買い増す
暴落時こそ、余裕資金で追加投資を分割して実行すると、平均購入価格が下がるメリットがあります。
「今回は違う」ではなく「今回もある」ことを前提にする
暴落は繰り返し起こるものです。ですが、起きるたびに「今度こそ危ない」との声が上がります。それでも市場は何度も立ち直ってきました。
実際、下記のようなイベントでもインデックスは成長を続けてきました:
重要なのは、下落を完全に予測しようとすることではなく、下落がある前提で備えることです。
まとめ:未来は誰にも読めない。だからこそ積立と分散が武器になる
未来の相場を予測することはできませんが、「どう備えるか」は決められます。特にインデックス投資家は、感情に左右されず淡々と積立を続けることが長期的な成功につながります。
これからも、
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毎月の積立を継続し、
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下落時も慌てず、
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余裕資金で少しずつ追加購入し、
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未来に向けてコツコツと資産形成をしていく
こうした姿勢を持ち続けることが、どんな暴落にも対応できる最大の防御であり攻撃でもあります。