今週の米国株市場は、トランプ大統領と習近平国家主席の電話会談による関税問題の緩和期待から一時落ち着きを見せました。しかしその直後、トランプ氏とイーロン・マスク氏の対立が表面化し、再び波乱含みの展開に。この記事では、筆者むらおの資産推移やトランプ氏の立ち回り、個人投資家としての対応策についてわかりやすくお伝えします。
積立投資を続ける上で大切な「冷静さ」についても改めて見つめ直しましょう。
【筆者むらおの資産推移】
今週は一進一退の相場でしたが、筆者むらおの資産はほぼ横ばいでした。
特に動きのあった部分は以下のとおりです:
そんな中、試験的にテスラのブル型ETF「TSLL」をテスラ1株分ほど買ってみました。「TSLL」はテスラ株の値動きの2倍のパフォーマンスを目指すレバレッジ型ETFであり、短期的な値動きを狙う際に注目されています。ただし、リスクも大きいため今後の値動きは慎重に見守っていきたいと思います。
【トランプ大統領の「劇場型」立ち回りに注目】
今週の相場で大きな材料となったのは、トランプ大統領の2つの行動でした。
まずは習近平国家主席との電話会談です。これにより、米中間の貿易関係に一時的な改善の兆しが見られ、市場も一瞬安心ムードに包まれました。
しかし、次に飛び出したのがイーロン・マスク氏への“口撃”です。トランプ氏はマスク氏の政治的スタンスやビジネスへの影響力に対して強く牽制しており、特にテスラに対して冷たい視線を向けていることが波紋を広げました。
マーケットはこうした発言にも敏感に反応し、ハイテク銘柄の一部に売りが広がる展開となりました。
結局、トランプ氏のTACOトレードとは?
「TACOトレード」とは、投資家の間で使われるユニークな表現で、
「Trump Always Chickens Out(トランプはいつも怖気づいて引き下がる)」の頭文字を取った造語です。
これは、トランプ大統領が強気な発言や姿勢を見せた後、最終的には一転して妥協的な対応に出る傾向を揶揄したものです。
たとえば今回のように、
といった動きがその典型例です。
つまり、トランプ氏の“押して引く”パフォーマンスによって、マーケットが振り回される構図が「TACOトレード」と呼ばれているのです。
このような政治的な駆け引きは相場を大きく揺さぶりますが、長期投資家としては冷静に受け止めることが大切です。
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今後の投資戦略
相場の乱高下が続く中で、個人投資家が取るべき行動は次のようなシンプルなものです。
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毎月の積立投資はルール通り継続
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相場が大きく下がった場合は、少額ずつ買い増し
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短期トレードは「実験枠」でほどほどに
今週TSLLを購入したように、少しだけ遊びの要素を入れつつも、基本は「長期・分散・積立」です。急落局面ではむしろチャンスと捉えて、慌てず冷静に行動しましょう。
まとめ:「下がればチャンス」の心構えを
短期的にはトランプ大統領の発言や、地政学的な動きによって市場は大きく振れます。しかし、長期で見ればこうした騒動も一時的な“ノイズ”に過ぎません。
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市場はいつも「次のネタ」を探しています
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下落は「安く買えるチャンス」と捉える
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積立投資を止めないことが最大のリターンに
どんな相場でもブレずに積み上げていく力こそが、資産形成の王道です。
来週も一喜一憂せず、自分の投資ルールを信じていきましょう!