投資は大人になってから学ぶもの。そう思っていませんか?
ジム・クレーマー氏は、「富への出発点は、自分自身を知ること。そしてそれは、子供のころから始まるべきだ」と語ります。今回の記事では、ジムの子供時代の経験や家族の投資との関わりを通じて、なぜ投資教育は早くから始めるべきなのか、そしてどのように子供と株式投資に向き合えばよいかについて解説します。
- 出発点は「自分を知ること」、そして「子供のころから」
- 父の一言が投資への第一歩だった
- 失敗の中で学んだ「企業を知る」という姿勢の重要性
- 子供と一緒に学ぶ投資教育のすすめ
- まとめ:子供の頃から始めることで「生涯の習慣」になる
出発点は「自分を知ること」、そして「子供のころから」
ジム・クレーマー氏は投資の出発点について、「自分自身のことを知ること」だと強調します。そしてそれは、できるだけ早い段階、できれば子供の頃から始めることが理想的だと言います。
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何のために投資するのか(目的)
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どれくらいのリスクが取れるのか(許容度)
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自分がどんな投資に向いているのか(適性)
これらの問いに答えられるようになるためには、長い時間をかけて経験を積むことが大切だという考え方です。
父の一言が投資への第一歩だった
ジム・クレーマーが投資に興味を持ち始めたのは、小学生のころでした。スポーツ欄を読みふけるジムに対し、父親が放った一言がすべての始まりでした。
「ジム、金融面を読めよ!」
これをきっかけに株式欄の終値を追いかけ、来週の株価を予想するなど、スポーツ感覚で株を楽しむようになったそうです。ノートに記録をとり、自分なりの仮想ポートフォリオを作っていたとのこと。
このように、子供の頃の興味がのちの人生に大きな影響を与えるのです。
失敗の中で学んだ「企業を知る」という姿勢の重要性
クレーマー家には一つの大きな失敗もありました。父が担当証券マンのすすめるがままに購入した株が、数年後に倒産してしまったのです。
この出来事から学んだのは、「企業の中身を知らずに株を買うことは、ダーツを投げているのと同じ」ということ。
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値上がりを期待するだけの投資は危うい
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自分が理解している企業に投資することが重要
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生活に身近な商品やサービスから始めると入りやすい
「投資とは、単に上がりそうな株を買うことではなく、『必要な収入』を得るためにどう資産を置くかを考えること」だとジムは振り返ります。
子供と一緒に学ぶ投資教育のすすめ
ジムは「子供のうちに、実際に株を買ってみるべきだった」と語っています。現代においては、証券口座の開設もオンラインで簡単にでき、少額投資も可能です。
以下のようなやり方なら、家庭でも投資教育ができます。
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日常で見かける製品やサービスの企業(例:ディズニー、ジョンソン&ジョンソン)を一緒に調べてみる
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気になる企業の株を「1株だけ」買ってみる
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企業の業績やニュースを親子でチェックする
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株価の動きをノートに記録して、どうして変動したかを話し合う
投資は一攫千金を狙うギャンブルではなく、「興味のある企業に参加する体験」に変えていくことが重要です。
まとめ:子供の頃から始めることで「生涯の習慣」になる
ジム・クレーマー氏は、自分の原点が「父と一緒に株に触れた時間」にあると語ります。
そしてこうも言っています。
「時間を巻き戻せるなら、身近にある株を1株でも買ってほしかった」
投資に対する正しい姿勢や判断力は、小さな経験の積み重ねから育まれるものです。子供に投資を教えるのは難しいと思うかもしれませんが、身近な企業に触れながら「お金の流れ」や「経済の仕組み」を学んでいくことは、親子の財産になる時間でもあります。
これからの時代を生きる子どもたちのためにも、ジムの言葉をヒントに投資との付き合い方を家族で考える機会をつくってみてはいかがでしょうか。
参考: