マグニフィセント・セブン(M7)やビッグテックは株価が高く、「今さら買っても遅いのでは?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、直近15年のPER(株価収益率)の推移や資金の流れをもとに、今からでも投資を始めるべきかどうかを丁寧に解説します。
また、インフルエンサーの意見に流されて大きな含み損を抱えないよう、積立や企業研究の重要性についてもお伝えします。
- 割高でも上昇するのがM7の特徴
- 資金がM7に流れる理由を考えてみよう
- 「割安な日本株や欧州株」との比較も視野に入れましょう
- 上昇局面で一括投資すると危険もあります
- 「誰が言っていたか」より「自分で理解したか」が大事
- まとめ:M7は「買ってもよい」でも「急いで買うべきではない」
割高でも上昇するのがM7の特徴
M7(Apple、Amazon、Meta、Microsoft、Google、Tesla、NVIDIA)のPERは、S&P500と比較して常に高水準です。それでも長期的に株価は上昇してきました。
この点からも、「割高=危険」と短絡的に判断するのはもったいないかもしれません。
M7のPERとS&P500の比較
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M7は常にPER30倍~40倍で推移
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一方のS&P500は15倍~22倍程度
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過去15年、M7はこの「高PER」の状態でも株価を成長させてきた
重要なのは、PERの高さだけでなく、そこに資金が流れ込んでいる背景を理解することです。
資金がM7に流れる理由を考えてみよう
M7に対して高い評価がついているのは、それなりの理由があるからです。現在も投資家から資金が集まっている背景を冷静に見つめることが大切です。
M7は単なる人気株ではなく、「未来の産業インフラ」を担う存在であり、世界中の機関投資家からも注目されています。
「割安な日本株や欧州株」との比較も視野に入れましょう
現在はトランプ前大統領の関税政策の影響もあり、アメリカから資金が一部ヨーロッパや日本に流れているという報道もあります。これは中長期的な投資先の選定にも関わる要素です。
ただし、割安だからといって必ず株価が上がるとは限りません。
一方でアメリカのビッグテックは割高でも「上がる力」がある、というのがこれまでの実績です。
上昇局面で一括投資すると危険もあります
今が上昇トレンドだからといって、勢いで一括投資をしてしまうと、予期せぬ調整で大きな含み損を抱える可能性があります。
気をつけたい点
大切なのは、自分のリスク許容度と目的を理解し、長期的な視野で資産形成を行うことです。
「誰が言っていたか」より「自分で理解したか」が大事
「YouTuberが言っていたから」「アナリストが買っているから」といった根拠だけで投資をするのは非常に危険です。個人投資家にとって最も有効な武器は「時間」と「理解」です。
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決算書や企業のニュースを自分の目で見る習慣をつける
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SNSの情報は参考程度にとどめ、自分の納得感を大切にする
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下落局面で買えるよう、現金や投資余力を残しておく
知識がつくほど、焦らずに投資判断ができるようになります。
まとめ:M7は「買ってもよい」でも「急いで買うべきではない」
M7やビッグテック銘柄は、確かに今後も成長が期待される魅力的な投資先です。
しかし、「今すぐ買わなきゃ損」という感情に流されず、慎重な判断が重要です。
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PERが高くても、成長期待と実績が伴っていれば投資価値はある
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短期的な上昇に惑わされず、時間をかけて少しずつ投資していく
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SNSの情報を鵜呑みにせず、自分なりの基準と判断軸を持つ
これからもアメリカはイノベーションの中心地として魅力的な市場であることは間違いありません。
だからこそ、焦らず、自分に合った形で投資を進めることが長期的な成功につながります。